・皮膚トラブルを抱えていて困っている。
なんで皮膚トラブルが起こるのかわからない。。。
・皮膚トラブルのタイプが年齢と共に変わってきている。
今までこんな皮膚トラブル起きたことがないのに!?
・皮膚トラブルの解決策が見つからない。
どうやっても治らないーー。。。
トラブルの内容も年齢とともに変わったり、治りにくくなったりしていて、解決策を見つけられずに困っているのではないでしょうか。
男性は女性ほど肌ケアに精通していないので、まず何から手をつけていいのかわからないというのが実情です。
ただ、わからないから何もしないのでは、大きな損をしているかもしれません。
人の第一印象は3〜5秒で決まり、メラビアンの法則では、視覚情報が55%を占めると言われています。
美しい肌は相手に好印象を与える重要な要素です。
好印象を与える肌によって相手は、「健康的」「自己管理ができる」「仕事ができそう」など様々な印象を受けます。
肌がきれいな人は、周りへの気づかいもできる、かっこいい大人に見えるよね。
仕事や日々の生活でも美しい肌による恩恵は大きいと言えます。
まずは準備として、皮膚の構造/仕組みと、目指すべき美しい肌の状態を知ることで目標設定をしましょう。
トラブルの原因と対処法を知ることで、正しいケア商品の選択もできるようになります。
難しい言葉や概念が理解できないのではないか。
生活習慣を変えるのはめんどくさい。
このように思っても大丈夫。
まずは仕組みを知って、できることから習慣化していきましょう。
肌が変化し、嬉しく、楽しくなっていけばしめたものです。
この記事を読めば、皮膚の基本がわかります。
目指すべき美しい肌を理解することができるので、皮膚トラブルがある度に、原因と対処法を見直してみてください。
健康で美しい肌の状態とは
素肌は人それぞれ、肌質や色味は違います。
しかし、「美しい肌の状態」は同じです。
- きめが細かく、なめらかな表面
- 血色がよく、透明感がある
- ハリと弾力がある
- 適度な水分と油分がある
- メラニン色素の量が適度で、明るい
皮膚の構造/肌の仕組み
皮膚の構造と各部位の特徴をを知り、それぞれどのような成分が必要かを知れば、化粧品やケアを正しく選ぶことができます。
皮膚は大きく分けると表面から【表皮】、【真皮】、【皮下組織】という3つの層からできています。
肌のうるおいを保つ「表皮」
表面から約0.2mmととても薄い。
皮膚を刺激や細菌から体を守るバリアの役割をしている。
4層(角質層)(顆粒層)(有棘層)(基底層/メラノサイト)に分かれていて、層ごとに役割が分かれています。
表面の凹凸はキメと呼ばれ、キメの形が細かく整っていると、肌に透明感が出ます。
肌のハリや弾力を司る「真皮」
約2mmと、肌の大部分を占めるのが真皮です。
真皮細胞はコラーゲン繊維、エラスチン繊維、ゼリー状のヒアルロン酸などで構成されており、これらが不足すると肌のハリや弾力が失われます。
身体を守るクッション「皮下組織」
皮膚の下の筋肉や骨との間で、表皮や真皮の土台となっています。
クッションや断熱材としての役割があり、肌にハリを与えてくれます。
表皮の仕組みとターンオーバー
表皮はさらに【角質層】【顆粒層】【有棘層】【基底層】4つの層に分かれています。
基底層で生まれた細胞が角質層まで押し上げられ、最後は垢となって脱落します。
このような細胞の生まれ変わりのことを「ターンオーバー」と言います。
肌のうるおいを保つ「角質層」
表皮の一番上にあり、表面に形成される皮脂膜と一緒に、物理的な刺激や細菌、化学薬品から皮膚を守っています。
角質層の中には、アミノ酸、乳酸、尿酸などを含んだ「NMF」という天然の保湿成分があります。
NMFは、角質が死ぬことでつくられますが、これが正常につくられないと肌が乾燥してしまいます。
また、角質細胞の間には主成分がセラミドの「細胞間脂質」があります。
水分と脂質の層が規則正しく重なることで、うるおいが保たれ、バリア機能も働きます。
この重なりを「ラメラ構造」と言います。
防御の役割を担う「顆粒層」
アルカリ性の薄い層ですが、防御の役割を担っています。
ケアトヒアリン顆粒が紫外線を跳ね返す役割も持っています。
強度と柔軟性を持たせる「有棘層」
表皮の大部分を占めており、皮膚に強度と柔軟性を持たせている。
真皮から酸素や栄養素を受け取る役割も持っています。
新しい細胞を生む「基底層」
毛細血管から栄養を補給し細胞分裂をおこなっています。
傷を治すのにも重要な役割を果たしています。
基底層に存在するメラノサイトはメラニンを合成し、紫外線から身体を守っています。
ターンオーバー
基底層で作られた細胞は14日間かけて角質層に上がってきます。
古くなった角質は14日間かけて垢となり、脱落します。
年齢を重ねるほど代謝が下がり、ターンオーバーの周期は長くなります。
20代以降は年齢+10日以上の日数がかかります。
この周期が乱れると、さまざまな肌トラブルが起こってしまいます。
早すぎても遅すぎてもいけません。
皮膚の6つの働き
肌を健康に保つことで、6つの働きを正常におこなってくれます。
正しいケアで肌の働きを守ることの大切さがわかります。
保護作用
身体の外からの物理的な刺激や細菌、化学薬品、紫外線から皮膚を守ってくれます。
体内からの水分を保持してくれます。
分泌作用
皮脂や汗を分泌します。
皮脂は乾燥を防ぎ、細菌から肌を守ってくれます。
また、乾燥も防いでくれます。
体温調節作用
暑い時には汗を出して、体温を調節してくれます。
寒い時は立毛筋を収縮させて体温を一定に保ってくれます。
貯蓄作用
皮下脂肪を保ってくれます。
排泄作用
体内の老廃物を汗として体外に排泄してくれます。
知覚作用
触覚、痛覚、温覚、冷覚、かゆみなどの感覚をとらえてくれます。
皮膚トラブルの原因
原因を知ることが、肌質改善への近道です。
原因を知った上で、それを改善し、適切なケアをしていきましょう。
生活と食事
不規則な生活習慣は血流や代謝に影響を与え、肌トラブルを起こすことがあります。
また、バランスの偏った食事をとっていると、体調不良や免疫機能の低下から肌トラブルを起こしてしまうことがあります。
✅ 規則正しく、十分な時間と質のいい睡眠を取れていますか?
✅ 適度な運動を日頃からできていますか?
✅ 決まった時間に栄養バランスのとれた食事をとれていますか?
加齢
加齢によってターンオーバーが乱れると、細胞の働きが悪くなり、皮膚の活性が低下してしまいます。
表皮のバリア機能が低下し、シワやたるみの原因となってしまいます。
真皮のコラーゲン繊維、エラスチン繊維、ヒアルロン酸が減少してハリが失われていきます。
代謝低下
代謝とは、生体内で行われる化学反応のことで、基礎代謝と新陳代謝があります。
基礎代謝
呼吸や体温維持、臓器の働きなどの生命維持活動にエネルギーを使うこと
新陳代謝
新しい細胞が生まれて古い細胞が排出されるときにエネルギーを使うこと
新陳代謝が低下すると肌のターンオーバーが乱れ、肌トラブルを起こしやすくなります。
代謝が悪くなる最大の原因は血行不良。
血管が硬く、脆くなると血液を送る動きが鈍くなり、血行不良を起こします。
血液中に老廃物が貯まることも血流を悪くする原因です。
ストレス
ストレスとは、外部から刺激を受けた時に生じる緊張状態のことです。
外部からの刺激に身体が適応しようとすると、血行が悪くなったり、免疫力が落ちるなど身体に不調を起こし、肌トラブルにつながります。
ホルモンバランスが崩れ、メラニンの生成を促し、シミの原因にもなります。
環境的要因
天候、気温、騒音など
身体的要因
病気、睡眠不足、疲労など
心理的要因
不安、悩みなど
社会的要因
人間関係、仕事の悩みなど
乾燥
乾燥した空気や水分の不足によって肌が乾燥すると、肌トラブルを引き起こします。
乾燥により肌のバリア機能が弱まり、炎症が起きやすくなります。
そのような状態の肌は、色素沈着を起こしやすく、皮膚が分厚くなってくすんでしまいます。
大気汚染
大気汚染などの外部刺激によって、体内に活性酸素が発生しやすくなります。
活性酸素は細胞や遺伝子を酸化させて、肌のハリや弾力を失う原因となります。
活性酸素発生の原因は他に、紫外線、添加物、タバコ、ストレスなどが挙げられます。
紫外線
紫外線は老化の最大の原因です。
紫外線は真皮にまで到達するので、コラーゲン繊維、エラスチン繊維に影響を与え、シワやたるみの原因となります。
メラノサイトを活発化させて、シミの原因にもなります。
紫外線量は季節や時間によって異なりますが、年々増えてきているというデータがあります。
室内でも紫外線の影響は受けるので、UVケアは必須です。
皮膚トラブル原因対処法
規則正しい生活
規則正しい生活を送ることで、自律神経を整えましょう。
自律神経が整うとストレスを軽減してくれます。
睡眠時間を確保し、規則正しく質の高い睡眠をとることで、成長ホルモンが分泌され、細胞の活性化を促します。
規則正しく、十分な睡眠は健康で美しい肌の近道です。
バランスの良い食事
炭水化物、タンパク質、脂質の3大栄養素を軸に、ビタミン、食物繊維、ミネラルなども加えた、バランスの良い食事により心身の健康と美しい肌が保たれます。
足りない栄養素はサプリなども活用してみてください。
適度な運動
運動の不足は、筋力の低下、血行不良の原因となります。
適度な運動による、ほどよい疲労は、睡眠の質も上げてくれます。
生活の中に適度な運動を取り入れて、ホルモンの分泌やターンオーバーを促しましょう。
趣味
ストレスを発散できる趣味があると、心身ともに満たされ、肌にもいい影響を与えます。
ストレスを抱え込んで、血行不良や酸化などによる代謝不良を起こさないようにしましょう。
水分補給と保湿
体内の水分が不足すると、血液の粘度が高くなり、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、ターンオーバーも乱れて、肌のバリア機能が落ち、乾燥しやすい肌になってしまいます。
こまめな水分補給で血液をサラサラに保ち、肌を乾燥から守りましょう。
外側からの保湿も大切です。
保湿クリームなどでこまめに保湿をして、肌を乾燥から守りましょう。
汚染物質から肌を守る
大気汚染などの外部刺激によって、体内に活性酸素が発生すると、肌のハリ、弾力の低下につながります。
帰宅後はしっかりと正しい洗顔をして、汚染物質を落としましょう。
マスクやメガネなど肌を覆うものも効果的です。
汚染物質から肌をブロックしてくれる機能性化粧品や、抗酸化作用のある化粧品もおすすめです。
UVケア
紫外線は曇りの日や、室内でも肌に届き、影響を与えます。
室内でも日焼け止めを塗る習慣をつけて、できるだけ紫外線が当たらないよう工夫しましょう。
まとめ
皮膚の仕組みと役割についてまとめました。
化粧品などによるケアをする前に、自分の肌に興味を持ち、肌の基本を知って、適切なケアの準備をすることが重要です。
間違ったケアが逆に肌トラブルにつながることがないように、原因と対策を適切に結びつけていきましょう。