40代は、若い頃に比べると、シミやシワが目立ってきたり、肌がくすんだり、ニキビが治りにくく、治った後もニキビあとが消えなかったりと、気がつけば肌の悩みが増えています。
切実な悩みですが、スキンケアの基本を知り、正しい選択と正しい方法でスキンケアを行えば、肌トラブルの回避・改善は可能です。
肌の健康は相手に与える印象を大幅にアップさせてくれます。
若々しい肌を保つことができれば、仕事や生活の充実度も高いままキープできます。
- 何から始めていいのかわからない
- 正しくケアできているのかわからない(使い方がわからない)
- 間違った肌ケアで逆効果になっているのではないか
- めんどくさい
こういった問題を解決する準備として、この記事ではスキンケアの基本である
【洗顔】【保湿】【日焼け止め】
について正しい化粧品の選び方と正しい手順について解説します。
洗顔
特に男性はサッパリさせたいから、ゴシゴシこすって洗顔している人も多いです。
「きれいに洗えた」という満足感はありますが、こすればこするほど、肌のうるおいが逃げてしまい、バリア機能が低下し、炎症や色素沈着も起こしやすくなります。
洗顔の目的
洗顔の目的は、肌のうるおいを守ってくれるいい皮脂は残して、ニキビや肌荒れの原因となる悪い皮脂汚れ〝だけ〟を落とすことです。
そのために、洗い方がとても重要になります。
洗顔料の洗浄力が強すぎたり、1日に何度も洗顔したりすると、必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌に悪影響を及ぼします。
適度なケアがポイントです。
やり過ぎには注意しましょう。
正しい洗顔方法
正しい洗顔は、肌をゴシゴシこすりません。
1.手を洗う
- 手も顔と一緒に洗ってしまおうという考えはやめてください
- ハンドソープで手を洗って、雑菌を落とした手で顔に触れるようにしましょう
2.ぬるま湯で顔全体を濡らす
- 冷水での洗顔は、皮脂が固まり、汚れが落ちにくくなります
- 水の温度が高すぎると、刺激が強くなってしまいます
- 洗顔料に含まれる界面活性剤が肌に吸着しにくくなり、刺激を減らしてくれます
3.泡立てネットに洗顔料と水を加えて、しっかりと泡立てる
- 泡の量が少ないと摩擦の原因となります
- 顔の上で泡立てるのは摩擦の原因となるので絶対にNGです
4.Tゾーンから洗う
- おでこや鼻にかけてのTゾーンに泡を乗せて、円を描くように優しく洗う
- 泡を転がすようなイメージで
5.Uゾーンと細かい部分を洗う
- ほおからあごにかけてのUゾーン、その他部分も同様に優しく洗う
6.ぬるま湯で洗い流す
- こめかみや顔の際、髪の生え際までしっかりと洗い流す
7.水分を取る
- 顔を優しくおさえて、水分を吸い取るように
洗顔料の選び方
洗浄成分が強すぎると肌に負担がかかり、肌荒れを起こしたり、乾燥の原因となることがあります。
自分の肌に合ったものを選ぶことが大切です。
肌の状態や季節によって使い分けることもいいでしょう。
保湿
保湿は全ての肌トラブル改善に役立ちます。
皮脂が多い人が油分の多い化粧品をつけすぎると、油分過多になり肌トラブルにつながります。
自分の肌に合った化粧品選びが重要です。
保湿の目的
保湿とは肌の水分を保つことです。
肌は保湿成分を生み出し、肌の中で保つ機能を持っています。
その、うるおいを作り保持する機能を、加齢や紫外線、栄養不足などの要因が低下させます。
それらを、外から化粧品で補うのが、保湿の目的です。
正しく保湿をすることで、肌のターンオーバーを正常にし、バリア機能を働かせてくれます。
肌のバリア機能が働かないと、乾燥、肌荒れ、敏感肌などさまざまな肌トラブルを引き起こします。
正しい保湿の手順
洗顔後に化粧水で水性保湿成分を補い、乳液やクリームの油性保湿成分で水分の蒸発を防ぎます。
1.化粧水をつける
- 角質層に新渡欧できる水分量は決まっているので、規定量を使用してください
- 手で押さえるように、内から外に向かって、優しく染み込ませてください
- パンパンと叩き込むと肌トラブルの原因になります
2.乳液やクリームをつける
- 角質層に浸透した化粧水の揮発を抑えるため、乳液やクリームでフタをします
- 手のひらで、内から外に向かって、なじませてください
乳液やクリームなどの油分は部位ごとにつける量を調節してください。
皮脂が出やすい部位は少なめに、乾燥しやすい部位はしっかりめに。
正しい保湿化粧品の選び方
保湿成分には大きく分けて、直接的に保湿を助ける成分(エモリエント)と肌の保湿機能を補い、改善する成分(モイスチャライザー)の2種類があります。
【期待効果】
保湿を助け、荒れて傷ついた肌を外部刺激から守り、修復を助ける
【代表的な成分】
スクワレン、ワックスエステル、脂肪酸、コレステロールなど
【期待効果】
うるおった肌を獲得し、維持する手助けをする
【代表的な成分】
ヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、加水分解コラーゲン、プロテオグリカンなど
乳液よりもクリームの方が油分が多いので、乾燥肌の人は油分の多いクリーム、脂性肌の人はさっぱりめの乳液を選ぶなど、肌に合わせて選んでみてください。
皮脂が多い人が油分の多い化粧品をつけすぎると、油分過多になり肌トラブルにつながります。
自分の肌に合った化粧品選びが重要です。
オールインワン
めんどくさい、時短したい、という人はオールインワンタイプの化粧品をおすすめします。
保湿は毎日続けることが大事です。
続けるための選択肢として、オールインワンもありです。
日焼け止め
紫外線は肌老化の大きな原因です。
紫外線が真皮の細胞にダメージを与えることで、肌の弾力がなくなり、シワやたるみの原因となります。
表皮にあるメラノサイトを活発化させて、シミの原因にもなります。
正しい日焼け止めの使用方法
おでこ、鼻、ほほ、あごの部位ごとにムラにならないように塗り込みます。
紫外線の吸収効果がなくなったり、物理的に日焼け止めが剥がれてしまい、効果がなくなるので、1日に4〜6回ほど塗り直してください。
紫外線は、ガラスや衣服も通り抜けます。
365日、室内でも日焼け止めを塗るようにしてください。
日焼け止めの選び方
SPFとPA指標の確認
SPFは、しみの原因となる「UV-B」防止効果として、日焼けで肌が赤くなるまでの時間を何倍に伸ばせるかの目安を数字で表しています。
PAは、シワやたるみの原因となる「UV-A」の防止効果をPA+ 〜 PA++++までの4段階で示しています。
+が多いほど効果が高い。
季節やシーン別、指標の目安
- 炎天下や長時間強い紫外線を浴び続ける場合は、SPF50以上、PA++++
- 屋外レジャーや軽めのスポーツの時は、SPF30以上、PA+++
- 自宅やちょっとした買い物の時は、SPF10~20、PA++
日焼け止めには「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があります。
肌への刺激が気になる人は、紫外線吸収剤フリーの「ノンケミカル」タイプを選んでください。
ノンケミカルタイプは紫外線を防ぐ成分(紫外線吸収剤、紫外線散乱剤)の内、紫外線散乱剤だけで作られた商品です。
まとめ
自分の肌タイプや肌の状態を知って、自分に合った肌ケアを習慣化しましょう。
自分が変わっていくワクワク感が人生も肌も輝かせてくれるはずです。
肌タイプ診断はこちらの記事でできます。