若い頃に比べると、髪の毛が細くなってきたり、薄毛や抜け毛が気になったり、頭皮トラブルが起こったり、髪の毛のツヤがなくなったりと、気がつけば髪の毛の悩みが増えています。
40代男性の切実な悩みですが、ヘアケア・頭皮(スカルプ)ケアの基本を知り、正しい選択と正しい方法でヘアケア・頭皮(スカルプ)ケアを行えば、毛髪・頭皮トラブルの回避・改善は可能です。
髪の健康は相手に与える印象を大幅にアップさせてくれます。
健康的で清潔感のある髪を保つことができれば、仕事や生活の充実度も高いままキープできます。
- 何から始めていいのかわからない
- 正しくケアできているのかわからない(使い方がわからない)
- 間違ったヘアケア・頭皮(スカルプ)ケアで逆効果になっているのではないか
- めんどくさい
こういった問題を解決する準備として、この記事ではヘアケア・頭皮(スカルプ)ケアの正しい手順について解説します。
予備知識として毛髪の構造と仕組みはこちらの記事
ブラッシング
ブラッシングは毛髪の絡まりをとかすだけのものではありません。
ドラマや映画を見ていると、ブラッシングしながら話をしている昔のシーンがでてきます。
あれは、毛髪についたほこりや汚れ、垢などを落とすことを目的としたブラッシングです。
ブラッシングはシャンプーの役割の一部を担ってくれます。
正しいブラッシング方法
髪が乾いている状態でブラッシングしてください。
毛先からとかし、次に中間から毛先に向かってとかします。
最後に頭皮から毛先に向かってとかしてください。
激しく行うと、毛髪が損傷してしまうので、ゆっくりと行ってください。
ブラッシングの効果
シャンプーの役割の一部を担ってくれるだけではなく、頭皮の健康を保つ枠割もあります。
- 毛髪についたほこりや汚れ、垢、抜け落ちた毛髪を落とす
- 皮脂の分泌を促し、髪に行き渡らせる
- 頭皮の余分な角質を落とす
- 頭皮の血行を良くする
ブラッシングの注意点
やりすぎはよくありません。
適度に行ってください。
注意点を考慮してブラシを選んでください。
- 素材が硬いと、頭皮が傷つくことがある
- 静電気が起きると、枝毛や切れ毛の原因になるだけでなく、せっかく落としたほこりなどをくっつけてしまいます
- ブラシを清潔に保つ
ブラシの選び方
ブラシは「頭皮を傷つけない」「静電気が起きにくい」「清潔を保てる」を満たすものを選んでください。
ブラシには大きく分けて【獣毛製】【プラスチック製】【木製】のものがあります。
使用するシーンや目的によって使い分けることもいいでしょう。
○ ブラシの毛が柔らかく、頭皮に優しい
◎ 髪に自然なツヤを与えてくれる
○ 静電気が起きにくい
× 毛の密度が細かく、柔らかいため、掃除が面倒な商品が多い
△ 高価なものが多い
◎ 目が荒く、毛髪への摩擦が少ない
○ 安価で手に入れやすい
○ 水洗いでき、清潔を保ちやすい
× 静電気が起きやすい
○ 静電気が起きにくい
○ 洗いやすい
× 頭皮を傷つけやすい
△ カビが生えることがある
シャンプー
泡立ちと泡持ちがよく、汚れを落としてくれ、すすぎが簡単で、頭皮への刺激が少ないといった特徴がいいシャンプーの基本条件です。
ただ、シャンプーは、毛髪や頭皮の状態を考慮して選ぶことが重要です。
正しいシャンプーの方法
① ブラッシングで髪についたほこりや、抜け落ちた毛髪などを落とします
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② 髪の毛と頭皮をお湯で予洗いします
- 時間をかけ、指の腹で頭皮をしっかりと洗ってください
- スタイリング剤も予洗いで落とします
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③ シャンプーを泡立てます
- 原液を直接つけず、手のひらで泡立ててください
- 泡立てが苦手な人は、泡立てネットを使ってください
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④ 頭皮に泡をつけて洗う
- 泡は頭皮につけて、マッサージするように洗います
- 頭皮トラブルの原因になるので、泡はしっかりと洗い流してください
トリートメント/コンディショナー/リンス
全てシャンプー後に毛髪をケアするものです。
トリートメントとコンディショナー、リンスの違い
トリートメントは毛髪の内側に成分を浸透させて、状態を整えるもの。
コンディショナー、リンスは毛髪の表面を滑らかにして、キューティクルの痛みを防ぐもの。
ですが、機能が重複している商品も多く、メーカーや商品によって、呼び名もさまざまなので、製品の特徴を見て選ぶようにしてください。
正しいトリートメント/コンディショナー/リンスの方法
① 毛先を中心に塗布する
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② 時間をおく
- 内部に浸透させる目的のトリートメントは3〜5分程度
- 表面を滑らかにする目的のコンディショナー/リンスは1分程度
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③ お湯で軽く洗い流す
ブロー
洗髪後には自然乾燥ではなく、必ずドライヤーで乾かしてください。
毛髪内の水分不足の原因となり、パサついて広がりやすくなってしまいます。
ブローの注意点
- 濡れた状態の毛髪はキューティクルが傷みやすいので、ブラシで引っ張りながらのブローはやめてください
- 長時間ブローしない
- ドライヤーは15cm以上離して熱風をあてる
ドライヤーを15cm以上離せば100℃以下になります。
100℃以上の熱を繰り返し毛髪に与えると、毛髪内部のタンパク質が変質し、部分的に空洞化します。
アウトバストリートメント
洗い流すトリートメント/コンディショナー/リンスと効果や成分はほぼ同じです。
アウトバストリートメントは流さないので、毛髪に残りやすく、効果を感じやすいです。
正しいアウトバストリートメントの方法
毛髪に直接つける or 噴霧した後、ブラッシングしながら全体に馴染ませてください。
一般的な使用タイミングは、
- タオルドライした後
- ブロー後
いずれかです。
使用方法を確認の上、使ってください。
アウトバストリートメントの効果
- 保湿効果
- 髪にツヤを与えてくれる
- 乾燥から保護
- 静電気防止
- 髪の広がりを抑える
- 髪を熱や紫外線から守るなど
頭髪(スカルプ)ケア
頭皮が健康でないと、生えてくる髪の毛にも影響を及ぼします。
頭皮は顔の皮膚とつながっているので、頭皮が老化すると、顔のシワやたるみの原因にもなります。
髪の毛で隠れて目に見えないですが、頭皮ケアは髪の毛と顔にも影響する、とても大事なことです。
頭皮(スカルプ)ケアの基本
洗う
毎日のブラッシング、シャンプーが基本ですが、特別ケアを週に1度ほど取り入れてみてください。
☆ 頭皮クレンジング ☆
フェイスケア用でいいので、クレンジングオイルなどを使って頭皮を洗浄してください。
マッサージをするように、指の腹で揉み洗いしてください。
ブラッシング後、シャンプー前に行ってください。
☆ 入念なシャンプー ☆
普段よりも時間をかけて入念に頭皮を洗ってください。
保湿とUVケア
化粧水などで保湿すること。
帽子や日焼け止めでUVケアをすること。
基本的に顔や身体の皮膚と同じケアが有効です。
肌の日焼け止めについてはこちらの記事を参考にしてください
まとめ
40代になると毛髪や頭皮の悩みが増えてきます。
ヘアケア・頭皮(スカルプ)ケアの正しい方法と手順を習慣化させて、出来るだけ長く健康的な見た目を保ちたいものです。
悩み別の原因とケア方法はこちらの記事をご覧ください